Minisforum UM870 Slim DeskMini
8コア16スレッドのRyzen 7 8745HとRadeon 780Mグラフィックスを搭載し、最大65WのパフォーマンスモードでGTX 1650に迫る統合GPU性能を1.24kgの筐体に凝縮しています。USB4.0による8K@60Hz出力を含むトリプルディスプレイ対応と、最大96GBメモリ・4TB SSDへの拡張性が際立ちます。コンパクトな筐体で高いマルチタスク性能と拡張性を求める開発者に最適です。
概要
30秒まとめ
Minisforum UM870 Slimは、AMD Ryzen 7 8745Hと32GBメモリを搭載したコンパクトなミニPCで、開発やマルチタスク作業に最適化されている。ゲーミング性能は低く、信頼性にもやや不安が残るが、省スペースでトリプル8K出力を求めるプロフェッショナルには強力な選択肢だ。
メリットとデメリット
長所
- コンパクトで場所を取らない筐体 89th
- 開発やマルチタスクで頼れる8コアCPU 82nd
- 32GBの大容量DDR5メモリを標準搭載 73rd
- USB4.0や2.5GbEなど最新の接続性 70th
- トリプル8Kディスプレイ出力に対応
短所
- ゲーミング性能は明らかに非力
- 信頼性スコアが11パーセンタイルと低い
- 高負荷時のファンノイズが気になる
- 価格が販売店によって大きくばらつく
- OSが別途必要な場合がある
実証データ
パフォーマンス
Ryzen 7 8745Hは、最大4.9GHzで動作する8コア16スレッドのプロセッサで、我々のデータベースではCPU性能が全体の64パーセンタイルと、このクラスではまずまずの位置につけている。日常的なブラウジングやオフィスワークはもちろん、コードのコンパイルや仮想マシンの実行でもストレスを感じることは少ないだろう。65WのパフォーマンスモードTDPは、このサイズの筐体としては十分にアグレッシブだ。
Radeon 780Mグラフィックスは、RDNA3アーキテクチャを採用した12コアの統合GPUで、スコアは55パーセンタイルと平均的だ。MinisforumはGTX 1650に近いと謳っているが、実際のところは軽めのeスポーツタイトルや1080pでのカジュアルゲームが限界。本格的なゲーミング用途では力不足で、我々のゲーミングスコアは17.2/100と明確に弱い部分だ。しかし、動画のデコードや軽い写真編集といったタスクでは、十分なパワーを発揮してくれる。
スペック
全スペック一覧
Processor
| CPU | AMD Ryzen 7 8745H |
| Cores | 8 |
| Frequency | 4.9 GHz |
| L3 Cache | 16 MB |
Graphics
| GPU | AMD Radeon 780M Graphics |
| Type | Integrated |
| VRAM Type | Shared |
Memory & Storage
| RAM | 32 GB |
| RAM Generation | DDR5 |
| Storage | 1 TB |
| Storage Type | NVMe SSD |
Build
| Form Factor | mini |
| Weight | 1.2 kg / 2.7 lbs |
Connectivity
| USB-C Ports | 1 |
| USB Ports | 4 |
| Thunderbolt | USB4.0 |
| HDMI | 1x HDMI 2.1 |
| DisplayPort | 1x DisplayPort 1.4 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
| Ethernet | 2.5Gbps LAN |
競合製品との比較
このUM870 Slimを、同じミニPCのカテゴリで語るなら、Apple Mac Studio M4 Maxとはキャラクターが全く異なる。Mac Studioはクリエイティブワークで圧倒的なパワーを発揮するが、価格も桁違いだ。一方、Lenovo Legion Tower 5iやHP Omen 45Lのようなゲーミングタワーと比べると、グラフィックス性能では全く勝負にならない。これらは専用GPUを搭載し、ゲームや3DレンダリングでUM870を大きく引き離す。
ASUS ROG G700TFやDell Tower Plusも同様に、拡張性と冷却性能で優位に立つ。UM870 Slimの魅力は、そうした大型デスクトップとは真逆の方向性、つまり最小限のスペースで最大限の生産性を求める人にある。比較対象は、同じミニPCカテゴリの製品や、少し古い世代のノートPCを据え置きで使うようなシチュエーションだ。
| Spec | Minisforum UM870 Slim DeskMini | Lenovo Legion Tower 5i 90YA003GUS | HP OMEN GT16-0364 | Apple Mac Studio M4 Max | Dell Tower ECT1250 | MSI Aegis ZS Aegis Z2 C7NVP-1449US |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 8745H | Intel Core Ultra 7 265F | AMD Ryzen 7 8700F | Apple M4 Max | Intel Core Ultra 7 265 | AMD Ryzen 7 7700 |
| RAM (GB) | 32 | 32 | 32 | 36 | 32 | 32 |
| Storage (GB) | 1024 | 1000 | 1024 | 512 | 2000 | 1000 |
| GPU | AMD Radeon 780M Graphics | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti | NVIDIA GeForce RTX 5070 | Apple M4 Max 32-core | Intel UHD Graphics | NVIDIA GeForce RTX 5070 |
| Form Factor | mini | mid-tower | mid-tower | sff | mid-tower | mid-tower |
| Psu W | - | 500 | 850 | - | 180 | 750 |
| OS | - | Windows 11 Home | Windows 11 Home | macOS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
| Compare | Compare | Compare | Compare | Compare |
| 製品 | CPU | GPU | RAM | ポート | ストレージ | 信頼性 | ユーザー評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Minisforum UM870 Slim DeskMini | 63.9 | 55.9 | 82.4 | 69.9 | 72.8 | 11.6 | 88.6 |
| Lenovo Legion Tower 5i 90YA003GUS Compare | 87.3 | 73 | 82.4 | 94 | 63.9 | 70.5 | 99.6 |
| HP OMEN GT16-0364 Compare | 68.6 | 82.4 | 87.5 | 97.9 | 57.3 | 70.5 | 99.1 |
| Apple Mac Studio M4 Max Compare | 85.5 | 66.4 | 69.2 | 94.5 | 31.1 | 99.4 | 99.9 |
| Dell Tower ECT1250 Compare | 89.5 | 30.9 | 82.4 | 86.3 | 82.7 | 70.5 | 99.1 |
| MSI Aegis ZS Aegis Z2 C7NVP-1449US Compare | 73.4 | 82.4 | 87.5 | 94.5 | 63.9 | 37.9 | 85.4 |
価格
コストパフォーマンス
UM870 Slimの価格は販売店によって$699から$1,434と、実に$735もの開きがある。このスペックで$700台なら間違いなくお買い得だ。32GBのDDR5メモリと1TB SSDが最初から付いてくることを考えれば、自分でパーツを揃える手間を省けるミニPCとしての価値は高い。ただし、$1,400に近づくと、より強力なCPUや専用GPUを搭載した競合製品が視野に入ってくる。購入前に必ず複数の販売店で価格を比較してほしい。
Amazon 1件の価格 最安 $711
Price History
詳細情報
概要
MinisforumのUM870 Slimは、デスクの上で存在を忘れてしまいそうなほどコンパクトなミニPCだ。AMD Ryzen 7 8745HとRadeon 780Mグラフィックスを搭載し、32GBのDDR5メモリと1TB SSDを標準で備える。価格は販売店によって$699から$1,434とかなり幅があるが、このスペックで$1,000を切るならかなり魅力的な部類に入る。
このマシンが本当に照準を合わせているのは、ゲーマーではなく開発者やクリエイティブ系の作業をする人だ。8コア16スレッドのCPUはコンパイルやマルチタスクでしっかり仕事をこなし、トリプルディスプレイ出力(8K@60Hz対応)は作業領域を広げたい人にぴったり。USB4.0ポートが40Gbpsの転送速度とPD給電に対応しているのも、最近のミニPCとしては嬉しいポイントだ。
ただし、筐体の小ささゆえの限界もある。冷却や拡張性はフルサイズのデスクトップに一歩譲るし、グラフィックス性能はあくまで内蔵GPUとしては優秀、というレベルだ。AAAタイトルのゲーミングマシンとして見るべきではない。
よくある質問
Q: Minisforum UM870 Slimはゲーミングに使えますか?
軽いeスポーツタイトルや古いゲームならプレイ可能ですが、AAAタイトルを快適に動かすのは難しいです。Radeon 780Mは統合GPUとしては優秀ですが、専用グラフィックカードを搭載したゲーミングPCの代替にはなりません。
Q: このミニPCのメモリやSSDは増設できますか?
はい、DDR5 SO-DIMMスロットが2つあり、最大96GBまでメモリを増設可能です。ストレージもM.2 2280 PCIe 4.0スロットが2つあり、合計4TBまで拡張できます。
Q: Minisforum UM870 Slimは静音性はどうですか?
アイドル時や軽い作業では非常に静かですが、65Wのパフォーマンスモードで高負荷が続くとファンノイズが目立つようになります。小型筐体ゆえの冷却上の制約があることは理解しておく必要があります。
Q: このPCにはWindowsがプリインストールされていますか?
販売店や構成によって異なります。OSなしモデルも存在するため、購入時に製品仕様をよく確認してください。自分でWindowsをインストールする必要がある場合もあります。
おすすめできない人
3Dゲームをメインに考えている人や、動画編集や3Dレンダリングをヘビーに行うクリエイターは、このマシンを選ぶべきではない。専用GPUを搭載したLenovo Legion Tower 5iやHP Omen 45Lのようなマシンの方が、はるかに快適な体験を得られる。また、絶対的な安定性を求めるミッションクリティカルな用途でも、信頼性スコアの低さを考慮すると、DellやLenovoの法人向けデスクトップを選んだ方が無難だ。
総評
Minisforum UM870 Slimは、その小さな筐体に十分な処理能力を詰め込んだ、ニッチな要求に応えるマシンだ。ゲームをしたい人や、将来的にGPUをアップグレードしたい人には全くおすすめできない。しかし、自宅やオフィスのデスクを広く使いたい開発者、あるいはトリプルモニター環境で効率的に作業したい人にとっては、検討する価値が大いにある。
最大の懸念は、我々のデータベースにおける信頼性スコアが11パーセンタイルと、かなり低いことだ。これは長期使用における安定性に疑問符が付くことを意味する。購入を決めるなら、保証内容をしっかり確認し、できれば返品が容易な販売店を選ぶのが賢明だろう。