Neumann NDH 20
新開発の38mmダイナミックドライバーが、密閉型でありながら中域の共振を抑え、Neumannのスタジオモニタースピーカーに迫る正確でバランスの取れたサウンドを実現します。スプリングスチールとアルミニウムの堅牢な構造に加え、折りたたみ可能なデザインと着脱式ケーブルが携帯性を高めています。150Ωのインピーダンスと高い遮音性により、騒がしい環境でも正確な判断が求められるミキシングやマスタリングを行うオーディオエンジニアに最適です。
概要
30秒まとめ
Neumann NDH 20は、音楽を楽しむためではなく、音を正確にジャッジするためのプロ用ツールだ。多機能ヘッドホンを探しているなら、これは完全に場違い。
メリットとデメリット
長所
- 驚くほどフラットで正確なサウンド。ミックス判断がしやすい 96th
- スタジオモニター譲りの優れた中域の解像度 76th
- ビルドクオリティは最高クラス。スチールとアルミの堅牢な造り
- 長時間の作業でも疲れにくいメモリーフォームのイヤーパッド
短所
- ANC非搭載。遮音性はパッシブのみで、騒音下では限界がある
- マイク性能はおまけ程度。通話には全く向かない
- 150Ωのインピーダンスで、スマホやPC直挿しでは音量が稼ぎにくい
- 折りたたみ可能だが390gと重く、携帯性は高くない
実証データ
パフォーマンス
38mmダイナミックドライバは、解像度の高さで驚かせてくれる。特に中域のクリアさは特筆もので、多くの密閉型ヘッドホンにありがちなこもりや変な共振がほとんどない。5Hzから30kHzという広帯域もダテではなく、ローエンドの質感と高域の伸びは、この価格帯のスタジオモニターとして文句なしだ。ただ、能率は114dBと高いものの、150Ωのインピーダンスは据え置きのオーディオインターフェースやヘッドホンアンプを前提としている。スマホ直挿しでは本来の実力を発揮できない。
スペック
全スペック一覧
Design
| Form Factor | over-ear |
| Open/Closed | closed |
| Foldable | Yes |
| Weight | 0.4 kg / 0.9 lbs |
| Ear Cushion | memory foam |
| Headband | spring steel and aluminum |
Audio
| Driver Type | dynamic |
| Driver Size | 38 |
| Freq Min | 5 |
| Freq Max | 30000 |
| Impedance | 150 |
| Sensitivity | 114 |
Noise Control
| ANC | No |
| Transparency | No |
Connectivity
| Wireless | No |
| Wired Connector | 3.5mm |
| Detachable Cable | Yes |
| Cable Length | 3 |
Microphone
| Microphone | No |
競合製品との比較
Sennheiser MOMENTUM 4やBowers & Wilkins Px8 S2は、ワイヤレス接続とANCを備え、音楽を楽しく聴くためのヘッドホンだ。音作りの方向性が全く違い、NDH 20のフラットで分析的なサウンドとは対極にある。同じスタジオモニター系で比較するなら、SonyのプロフェッショナルラインやbeyerdynamicのDTシリーズがライバルになる。NDH 20の優位性は、その驚異的なビルドクオリティと、Neumannスピーカーを知るエンジニアにとって違和感のない音場感だ。
| Spec | Neumann NDH 20 | Bowers & Wilkins Px8 S2 | Sennheiser HDB 630 | Sony ULT WEAR WHULT900N/B | Apple AirPods Max Midnight | Technics EAH-A800 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Form Factor | over-ear | over-ear | over-ear | over-ear | over-ear | over-ear |
| Driver Type | dynamic | dynamic | dynamic | dynamic | dynamic | dynamic |
| Driver Size (mm) | 38 | 40 | 42 | 40 | 40 | 40 |
| Impedance Ohms | 150 | - | 480 | 314 | 16 | 34 |
| Wireless | false | true | true | true | true | true |
| Active Noise Cancellation | false | true | true | true | true | true |
| Open Closed Back | closed | closed | closed | closed | closed | closed |
| Bluetooth Version | - | 5.3 | 5.2 | 5.2 | 5.0 | 5.2 |
| Battery Life Hours | - | 30 | 60 | 30 | 20 | 50 |
| Compare | Compare | Compare | Compare | Compare |
| 製品 | Anc | Mic | Build | Sound | Battery | Comfort | Connectivity | ユーザー評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Neumann NDH 20 | 32.1 | 18.1 | 95.7 | 76 | 44.7 | 53.7 | 42.5 | 13.2 |
| Bowers & Wilkins Px8 S2 Compare | 98 | 99.3 | 95.7 | 99.4 | 76.1 | 53.7 | 97.7 | 98.4 |
| Sennheiser HDB 630 Compare | 98 | 85.3 | 77.7 | 98.2 | 90.7 | 46.5 | 93.8 | 87.5 |
| Sony ULT WEAR WHULT900N/B Compare | 98 | 85.3 | 77.7 | 95.6 | 76.1 | 53.7 | 98.9 | 87.5 |
| Apple AirPods Max Midnight Compare | 98 | 83.2 | 92.4 | 93.2 | 69.8 | 32.3 | 94.4 | 98.4 |
| Technics EAH-A800 Compare | 93.4 | 98.3 | 77.7 | 97.2 | 85.9 | 53.7 | 97.4 | 59.9 |
価格
コストパフォーマンス
価格帯が$523から$92466と異常なほど開きがある。これは明らかにデータの異常値だが、現実的な価格はおそらく$500台だ。その前提で言えば、このビルドクオリティと音質はスタジオ用として十分に価値がある。ただし、普段使いのヘッドホンとしての多機能性を求めるなら、完全に予算の無駄遣いになる。最安値で探すなら、信頼できるオーディオ専門店を当たるのが無難だ。
詳細情報
概要
Neumann NDH 20は、モニタリングやミキシングのためのスタジオツールだ。カジュアルな音楽鑑賞用に買うヘッドホンではない。遮音性に優れた密閉型で、Neumannのスタジオモニタースピーカーに通じるフラットで緻密なサウンドが特徴だ。ただし、その分、普段使いに必要な機能はバッサリ切り捨てられている。ANCもワイヤレス接続もマイク性能も期待してはいけない。これは純粋に、音を正確に聴くための装置だ。
よくある質問
Q: スマートフォンに直接挿して使えますか?
音は出ますが、本来の性能は引き出せません。150Ωとインピーダンスが高いため、音量が不足しがちで、音も薄く感じるでしょう。据え置きのオーディオインターフェースやヘッドホンアンプが必須です。
Q: ノイズキャンセリング機能はありますか?
いいえ、ANCは搭載していません。密閉型のパッシブ遮音性に頼る設計です。ある程度の環境音は遮れますが、飛行機や電車の中での使用には向きません。
Q: 普段の音楽鑑賞にも使えますか?
使えますが、おすすめしません。このヘッドホンは原音に忠実すぎるため、録音の粗や圧縮音源のアラが目立ちます。音楽を「楽しく」聴きたいなら、もっとドンシャリで楽しい音作りのヘッドホンを選ぶべきです。
おすすめできない人
ANCやワイヤレス接続、通話品質を重視するなら、これは完全に間違った選択だ。Sony ULT WEARやBose QuietComfort Ultra 2nd Genを買った方が幸せになれる。また、スマホ直挿しで手軽に良い音を求めている人も、素直に駆動しやすい低インピーダンスのモデルを探すべきだ。
総評
Neumann NDH 20は、ミキシングやマスタリングの正確さを求めるエンジニアのためのツールだ。音楽を「楽しむ」ためのヘッドホンではない。ANCやワイヤレスといった便利機能を捨ててでも、フラットで信頼できるモニター環境が欲しいなら、これは最高の選択肢の一つだ。ただし、駆動にはちゃんとしたヘッドホンアンプが必要なことを忘れてはいけない。