Panasonic Lumix S DC-S1MK Black 2021
24.2MPフルサイズMOSセンサーとVenus Engineを搭載し、防塵防滴の堅牢なボディに5.5段のIBISと576万ドットの高精細OLEDファインダーを備え、過酷な環境でも信頼できる画質を提供します。トライアキシャルチルト式の3.2型タッチ液晶と、4K60p 10-bit動画の内部記録に対応する高い動画性能が、多彩なアングルと本格的な映像表現を可能にします。このカメラは、4K動画と高精細なスチル撮影の両方を求めるハイブリッドな写真家やウェディングフォトグラファーに最適です。
概要
30秒まとめ
パナソニックLumix S1は、中古価格の下落により驚異的なコスパを実現したフルサイズ機。576万ドットの最高級EVFと堅牢なボディ、V-Log対応の本格動画機能が最大の武器。ただし、動画AFの弱さと1kg超の重量は明確なトレードオフ。じっくり構える撮影スタイルの人には、これ以上ない買い物になる。
メリットとデメリット
長所
- 576万ドットのOLEDファインダーは、この価格帯では見かけない最高クラスの見え味。 99th
- マグネシウム合金のボディは完全防塵防滴で、プロの現場でも安心できるタフさ。 98th
- ファームウェアアップデートでV-Logや4:2:2 10bit内部収録に対応し、動画機としての実力が大幅に向上した。 92nd
- 5.5段分の強力なボディ内手ブレ補正で、手持ちの夜景や動画撮影が驚くほど安定する。 92nd
- 中古市場での価格下落により、この画質と造りを持つフルサイズ機としては破格のコスパを実現している。
短所
- 動画撮影中のオートフォーカスは迷いが目立ち、シビアな現場ではMF運用が前提になる。
- バリアングルではなくチルト式の背面モニターで、縦位置や自撮りでの自由度が低い。
- ボディ単体で1kgを超える重量は、長時間の手持ち撮影では明確に腕にくる。
- 像面位相差AF非搭載のため、高速で不規則に動く被写体への追従性能はライバルに劣る。
- 内蔵GPSや一部の動画補助機能が省略されており、フィールドワークでの物足りなさがある。
オーナーの声
ユーザーの声
購入者の評価が時間とともにどう変化したか
独自顧客が実際にレビューを書いた時期に基づいています。発売当初の高評価が続いたかどうかがわかります。
日付のある顧客レビュー 8 件を暦四半期ごとに集計しています。期間別の分析は英語です。
実証データ
パフォーマンス
スペック上の9コマ/秒の連写は、今となってはミドルクラス相当。スポーツや野生動物の撮影で秒間20コマを超えるようなスタックドセンサー機と比べると、連写速度では分が悪い。ただ、実際に使ってみると、このカメラの真価はスピードではなく、一発一発の画作りにあることが分かる。DFDコントラストAFは、スチル撮影では十分な精度と速度を見せるが、動体予測となると像面位相差には一歩譲る場面もある。
スペック
全スペック一覧
Sensor
| Type | MOS |
| Size | full-frame |
| Megapixels | 24.2 MP |
| ISO Range | 100 |
| Processor | Venus Engine |
Autofocus
| AF Points | 225 |
| AF Type | Auto/Manual |
| Eye AF | No |
| Animal AF | No |
| Subject Detection | No |
Shooting
| Burst (Mechanical) | 9 |
| Electronic Shutter | No |
Video
| Max Resolution | 4K |
| 4K FPS | 60 |
| 1080p FPS | 60 |
| 10-bit | Yes |
| Log Profile | Yes |
| RAW Video | Yes |
| Codec | H.264, H.265 |
Display & EVF
| Screen Size | 3.2" |
| Touchscreen | Yes |
| Articulating | Yes |
| EVF Resolution | 5.76 M dots |
Build
| Weather Sealed | Yes |
| Weight | 1.0 kg / 2.3 lbs |
| Battery Life | 380 |
Connectivity
| Wi-Fi | No |
| Bluetooth | No |
| USB | USB Type-C |
| HDMI | Yes |
| Hot Shoe | Yes |
競合製品との比較
ライバルとの比較で真っ先に挙がるのは、やはりソニーα7 IIIだ。AFの信頼性やレンズラインナップの豊富さではソニーに軍配が上がるが、ファインダーの見え味や動画の本格度、そしてボディの剛性感ではS1が圧倒的に上。Canon EOS R6 Mark IIIと比べると、連写速度とAF性能では大きく水をあけられるが、画素数はほぼ互角で、S1の方がより「カメラを操作している」という感触が強い。富士フイルムX-H2は高画素のAPS-C機で、解像感では勝るが、ボケの大きさや高感度耐性といったフルサイズの物理的優位性は覆せない。
| Spec | Panasonic Lumix S DC-S1MK | Fujifilm X-H2S | Sony a7R V | OM System OM-1 | Nikon Z Z8 | Olympus OM-D E-M1 Mark III |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Type | mirrorless | mirrorless | mirrorless | mirrorless | mirrorless | mirrorless |
| Sensor | 24.2MP full-frame | 26.2MP aps-c | 61MP full-frame | 20.4MP micro-four-thirds | 45.7MP full-frame | 20.4MP micro-four-thirds |
| AF Points | 225 | 425 | 693 | 1053 | 493 | 121 |
| Burst FPS | 9 | 40 | 10 | 10 | 120 | 15 |
| Video | 4K @60fps | 6K @120fps | 8K @60fps | 4K @60fps | 8K @120fps | 4K @30fps |
| IBIS | true | true | true | true | true | true |
| Weather Sealed | true | true | true | true | true | true |
| Weight (g) | 1021 | 579 | 723 | 511 | 907 | 580 |
| Compare | Compare | Compare | Compare | Compare |
| 製品 | AF | EVF | Build | Burst | Video | Sensor | Battery | Display | User Sentiment | Connectivity | ユーザー評価 | Stabilization |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Panasonic Lumix S DC-S1MK | 80.8 | 97.5 | 99.1 | 66.5 | 66.6 | 54.6 | 91.5 | 85.4 | 62.7 | 67.7 | 64.3 | 91.8 |
| Fujifilm X-H2S Compare | 89.4 | 96.1 | 93.5 | 92.6 | 97.4 | 96.9 | 98.3 | 98.8 | 62.7 | 94.3 | 93.3 | 94.7 |
| Sony a7R V Compare | 94.8 | 99.1 | 96.4 | 76.4 | 95 | 77.5 | 93.3 | 85.4 | 98.6 | 94.3 | 97.3 | 98.4 |
| OM System OM-1 Compare | 95.3 | 97.5 | 83.7 | 93.9 | 84.4 | 46.8 | 95 | 85.4 | 91.8 | 86.4 | 82.6 | 86.8 |
| Nikon Z Z8 Compare | 91.3 | 93.6 | 86.8 | 99.8 | 98.6 | 69.9 | 90.1 | 85.4 | 0 | 94.3 | 60.9 | 92.6 |
| Olympus OM-D E-M1 Mark III Compare | 81.3 | 84.7 | 93.6 | 90.4 | 68.7 | 46.8 | 92.8 | 85.4 | 62.7 | 94.3 | 99.9 | 96.5 |
価格
コストパフォーマンス
このカメラの最大の魅力は、今や間違いなく価格だ。新品時の高嶺の花から一転、中古市場ではボディのみで20万円を切る個体も珍しくない。この価格で、5.5段のボディ内手ブレ補正、4K60p 10bitの内部収録、そしてあの最高のファインダーが手に入る。同世代のソニーα7 IIIやCanon EOS Rと比べても、動画機能とボディの堅牢さで一歩リードしている。ただ、注意すべきは販売店による価格差が激しいこと。今回のデータでも最安値と最高値に途方もない開きがあるので、購入前のリサーチは必須だ。
詳細情報
概要
パナソニックが満を持してフルサイズミラーレスに参入した時の一台、Lumix S1。発売から時間が経って中古やアウトレットの価格がこなれてきた今、このカメラは妙に魅力的な選択肢になっている。24.2MPのフルサイズMOSセンサーに、堅牢すぎるボディ、そして5.8Kドットのファインダー。スペックだけ見ると「今でも十分戦える」どころか、特定の分野では最新機種を凌駕する部分すらある。特に、あの巨大で明るいEVFは、このクラスでは未だにトップクラスの見え味だ。
よくある質問
Q: 動画のAF性能は実際どうなの?
正直、動画のコンティニュアスAFはこのカメラの一番の弱点と言っていい。コントラスト検出方式のDFDはスチルでは優秀だが、動画では背景に抜けたり、迷ったりする場面が目立つ。シビアな動きものを撮るなら、素直にMFでの運用を前提にした方がストレスは少ない。
Q: ファインダーの見え味は最新機種と比べても良いの?
はい、これは自信を持って最高だと言える。576万ドットの有機ELファインダーは、倍率0.78倍で、覗いた時の没入感が凄まじい。発売から数年経った今でも、このクラスでこれに勝るEVFを搭載した機種は限られている。MFでのピント合わせも非常に快適だ。
Q: 重さは実際に使うと気になる?
ボディだけで1kgを超えるので、これは間違いなく気になる。特にLUMIX S 24-105mm F4とのキットだと、総重量は1.7kg近くになる。ストラップを付けても、一日首から下げていると明確に疲れる重さだ。ただ、この重さが剛性感とトレードオフの関係にあることも理解しておきたい。
Q: V-Logは最初から使えるの?
初期ファームウェアでは使えなかったが、無料のファームウェアアップデート(バージョン2.0以降)を適用することで、V-Logや4:2:2 10bitの内部収録が利用可能になる。中古で購入した場合、まずファームウェアのバージョンを確認して、最新にするのが最初の一歩だ。
おすすめできない人
AFの信頼性を最優先する人、特に動き回る子供やペット、スポーツを撮る人は、このカメラを選ぶべきではない。像面位相差AFを搭載したソニーα7 IIIやCanon EOS R6シリーズの方が、はるかに高い歩留まりで撮影できる。また、軽量コンパクトなシステムを求める旅行者やストリートフォトグラファーにも、この1kg超のボディは明らかにオーバースペックで、単に重いだけの荷物になる。そういう用途なら、マイクロフォーサーズや富士フイルムのAPS-C機を検討した方が幸せになれる。
総評
動画と写真のハイブリッド機を探していて、かつAFの絶対的な信頼性よりも、画質とボディの質感を重視するなら、このS1は今が買い時だ。特に、じっくりと被写体と向き合うポートレートや風景撮影、三脚に据えてのインタビュー動画などでは、このカメラの真価が発揮される。V-Logを適用した後の絵は、グレーディング耐性も高く、この価格で手に入る画質ではない。
一方で、子供やペットなど予測不能な動きをする被写体を気軽に撮りたい人、あるいはジンバルに載せての動画撮影でAFに頼りたい人には、正直おすすめできない。このカメラのAFは「使う」ものではなく、「付き合う」ものだ。その癖を理解し、必要ならMFを併用する覚悟があるなら、これほど頼もしい相棒はいない。