Canon EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS
29mmから216mm相当をカバーする7.5倍ズームと専用手ブレ補正機構を搭載し、1本で広角から望遠まで対応できる汎用性の高さが際立つ。UDレンズ1枚を含む16枚12群の光学設計により、ズーム全域で色収差を抑えた描写が得られる。旅行スコア83.1点が示すように、軽量なレンズ1本で機材を減らしたい旅行撮影者に最適な選択肢である。
概要
30秒まとめ
換算29-216mmをカバーする超軽量98gの高倍率ズーム。汎用性は96パーセンタイルとトップクラスで、旅行のお供に最適。手ブレ補正も優秀だが、AF音がうるさく動画には不向き。$238からのリファービッシュ品ならコスパは抜群で、キヤノンAPS-C一眼レフユーザーの普段使いにイチオシの一本。
メリットとデメリット
長所
- 換算29-216mmをカバーする高い汎用性。旅行や散歩にこれ一本で済む 97th
- 98gの超軽量ボディ。持ち運びのストレスがほぼゼロ 96th
- 手ブレ補正がしっかり効き、望遠端でも手持ち撮影の歩留まりが高い 91st
- 価格を考えれば良好な光学性能。スーパースペクトラコーティングで逆光にも強い 83rd
- 67mmのフィルター径は一般的で、CPLやNDフィルターを安く揃えられる
短所
- AF駆動音がうるさく、動画撮影にはまったく向かない
- 開放F値が暗く、ボケを活かした表現や暗所撮影は苦手
- 6枚羽根の絞りはボケ味が硬く、玉ボケも角張りがち
- 防塵防滴ではないため、小雨や砂埃の多い環境では注意が必要
- 周辺解像度は開放付近で甘く、高画素機ではアラが目立つことも
オーナーの声
ユーザーの声
実証データ
パフォーマンス
光学性能は79パーセンタイルと、価格を考えれば十分に健闘しています。16群12枚のレンズ構成には非球面レンズとEDレンズが各1枚含まれており、広角端での歪みや望遠端での色収差をある程度抑えています。スーパースペクトラコーティングのおかげで、逆光でもフレアやゴーストは比較的よく抑えられており、クリアな絵を吐き出してくれます。ただし、周辺部の解像感は開放付近で少し甘くなる傾向があり、カリカリの描写を求めるなら一段絞るのがお約束です。
手ブレ補正は81パーセンタイルと、しっかり効いてくれます。望遠端の135mm(換算216mm)は、ちょっとした望遠スナップに最適な画角ですが、シャッタースピードが稼げない状況ではISのありがたみを実感するはず。ファインダー像がピタッと止まる安心感は、このクラスのレンズとしては上出来です。マクロ性能も90パーセンタイルと意外な高得点で、最短撮影距離が短いわけではないものの、望遠端で寄ればそこそこの接写気分を味わえます。
スペック
全スペック一覧
Optics
| Type | Zoom |
| Focal Length Min | 18 |
| Focal Length Max | 135 |
| Elements | 16 |
| Groups | 12 |
| Aspherical Elements | 1 |
| ED Elements | 1 |
| Coating | Super Spectra Coating |
Aperture
| Max Aperture | f/5.6 |
| Min Aperture | f/3.5 |
| Constant | No |
| Diaphragm Blades | 6 |
Build
| Mount | Canon EF-S |
| Format | APS-C |
| Weight | 0.1 kg / 0.2 lbs |
| Filter Thread | 67 |
AF & Stabilization
| AF Type | Micro Motor |
| Stabilization | Yes |
Focus
| Min Focus Distance | 135 |
競合製品との比較
競合としてまず名前が挙がるのは、シグマのContemporary 16-300mm f/3.5-6.7 DC OSです。こちらは望遠端が300mmと、EF-S 18-135mmの倍近いリーチを持ち、まさに「これ一本で全部済ませたい」という欲求に応えるレンズ。ただし、その分大きく重くなり、開放F値も暗くなります。機動性を取るか、望遠を取るかのトレードオフです。
タムロンのDi III 18-300mm f/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、ソニーのEマウントや富士フイルムXマウント向けですが、高倍率ズームとしての完成度は非常に高いです。AFは静かで速く、動画にも使えます。ただ、キヤノンの一眼レフで使えないのが最大のネック。もしあなたがミラーレスに移行済みなら、EF-S 18-135mmよりタムロンを選ぶ理由は多いでしょう。ニコンのAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRは、望遠側が85mmと控えめな代わりに広角側が16mmスタートで、画質面での評価も高いレンズです。風景メインならこちらもアリです。
| Spec | Canon EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS | Tamron Di III 17-70mm f/2.8 Di III-A VC RXD | Nikon NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 | Sigma Contemporary 16-28mm f/2.8 DG DN | Panasonic Leica DG Vario-Elmarit H-ES12060 | Sony G SELP28135G.SYX |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Focal Length | 18-135mm | 17-70mm | 17-28mm | 16-28mm | 12-60mm | 28-135mm |
| Max Aperture | f/5.6 | f/2.8 | f/2.8 | f/2.8 | f/2.8 | f/4 |
| Mount | Canon EF-S | Fujifilm X | Nikon Z | Sony E | Micro Four Thirds | Sony E |
| Stabilization | true | true | false | false | true | true |
| Weather Sealed | false | true | true | true | true | true |
| Weight (g) | 98 | 544 | 450 | 450 | 320 | 420 |
| AF Type | Micro Motor | RXD | Stepping Motor | Stepping AF Motor | linear motor | SSM |
| Lens Type | zoom | zoom | zoom | zoom | zoom | zoom |
| Compare | Compare | Compare | Compare | Compare |
| 製品 | AF | Bokeh | Build | Macro | Optical | Aperture | Versatility | ユーザー評価 | Stabilization |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Canon EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS | 53.7 | 52.9 | 97.1 | 91 | 81.9 | 54.7 | 95.7 | 44.9 | 83.4 |
| Tamron Di III 17-70mm f/2.8 Di III-A VC RXD Compare | 53.7 | 87.4 | 69.6 | 85.9 | 91 | 84.6 | 89.3 | 85.1 | 83.4 |
| Nikon NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 Compare | 87.4 | 87.4 | 75.9 | 85.9 | 88 | 84.6 | 67.3 | 68.8 | 37.8 |
| Sigma Contemporary 16-28mm f/2.8 DG DN Compare | 87.4 | 87.4 | 75.9 | 77.8 | 97.2 | 84.6 | 68 | 62.7 | 37.8 |
| Panasonic Leica DG Vario-Elmarit H-ES12060 Compare | 98.1 | 87.4 | 84.6 | 51.9 | 91 | 84.6 | 93.1 | 67.8 | 83.4 |
| Sony G SELP28135G.SYX Compare | 94.4 | 78.4 | 77.7 | 34.1 | 88 | 67.1 | 92.4 | 55.7 | 93.4 |
価格
コストパフォーマンス
このレンズの価格帯は非常に幅広く、$238から$10,990と、販売店や付属品の有無によって大きな開きがあります。私たちのデータベースで確認したところ、最もお得なのはAmazon Renewed品で、$238という価格はこの性能を考えれば破格です。白箱の新品でも$300前後で手に入ることが多く、コストパフォーマンスは極めて高いと言えます。
一方で、$10,990という高額な出品は、おそらく抱き合わせのフィルターキットやメモリーカード、あるいは単なる在庫切れに伴う自動価格設定の異常値でしょう。このレンズに4桁ドルを払う理由は一切ありません。賢く買うなら、$300以下のリファービッシュ品か白箱新品を狙うのが鉄則です。
詳細情報
概要
キヤノンのEF-S 18-135mm f/3.5-5.6 ISは、APS-C機を使うなら一度は検討するであろうスタンダードズームです。焦点距離は換算で約29mmから216mmをカバーし、広角の風景から中望遠のポートレート、ちょっとした遠景までこれ一本で済ませられるのが最大の魅力。旅行や日常スナップでレンズ交換の手間を減らしたい人にとって、これほど便利な相棒はそう多くありません。
このレンズの面白いところは、その万能性がデータにもはっきり表れている点です。私たちのデータベースでは、汎用性スコアが96パーセンタイルと、まさにトップクラス。ビルドクオリティも96パーセンタイルで、軽量なプラスチック製ながらチープさを感じさせない仕上げになっています。98gという重さは、一日中首から下げていても疲れにくい、大きなアドバンテージです。
ただ、このレンズは「何でもそこそこにこなす」タイプで、特定の分野で突き抜けた性能を求めるなら注意が必要です。AFはマイクロモーター駆動で、静かとは言えません。ポートレート向きのボケ味や明るい開放F値は期待しないでください。あくまで明るい屋外や旅行先で、手軽に高倍率ズームを楽しみたい人のためのレンズだと理解しておくのが良いでしょう。
よくある質問
Q: このレンズはフルサイズ機でも使えますか?
いいえ、EF-SマウントはAPS-Cセンサー専用の規格です。キヤノンのフルサイズ一眼レフ(6Dや5Dシリーズなど)には物理的に装着できないか、装着できても周辺が大きくケラレます。フルサイズ機で同様の焦点距離を求めるなら、EF 24-105mmシリーズなどを検討してください。
Q: 動画撮影に使う場合の注意点は?
このレンズのAF駆動にはマイクロモーターが使われており、フォーカス時に「ジーコジーコ」という作動音がはっきりと録音されてしまいます。内蔵マイクでの動画撮影にはまったく向きません。外部マイクを使うか、MFでの撮影が前提になります。動画メインなら、STM駆動のEF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS STMを選ぶべきです。
Q: キットレンズの18-55mmから買い換える価値はありますか?
はい、望遠側が135mmまで伸びることで撮影の幅が大きく広がります。旅行先でのちょっとした遠景や、子どもの運動会など、55mmでは届かなかったシーンに対応できるようになります。手ブレ補正も多くのキットレンズより効きが良く、98gという軽さも維持されているので、買い換えのメリットは大きいです。
おすすめできない人
動画をメインで撮る人、あるいは写真と動画を半々で撮る人は、このレンズを選んではいけません。AFの駆動音が大きすぎて、せっかくの映像が台無しになります。キヤノンには同じ18-135mmでもSTMモーターを搭載した後継モデルがあり、そちらはAFが静かでスムーズなので、動画派は迷わずSTM版を探してください。
また、背景をとろかすようなポートレートや、夜景や室内スポーツなど暗所での撮影が多い人にも不向きです。開放F値がf/3.5-5.6と暗いため、ISO感度を上げざるを得ず、画質の低下を招きます。そういう方は、少し高くてもF2.8通しの標準ズームか、明るい単焦点レンズを揃える方が満足度は高いでしょう。
総評
EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 ISは、とにかくレンズ交換を減らして気軽に写真を楽しみたい人に最適なレンズです。旅行や家族のイベント、散歩のお供として、これほど便利なズームはそうありません。軽さと手ブレ補正の組み合わせは、日が暮れかけた街中でも頼りになります。キヤノンのKissシリーズや80D、90Dなど、APS-C一眼レフを使っているなら、最初の一本として、あるいはキットレンズからのステップアップとして強くおすすめできます。
逆に、本格的なポートレートや暗所での撮影、動画をメインに考えているなら、このレンズは候補から外すべきです。AFの駆動音はビデオ撮影で確実にノイズとして入り込みますし、f/5.6の開放F値では背景を大きくぼかすのも難しい。そういう用途には、単焦点レンズや、より明るいF2.8通しのズームレンズを検討してください。